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景気の先行きに不安感=消費者信頼感指数が低下

ニッケイ新聞 2014年4月26日

 25日のジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)ブラジル経済研究所(Ibre)の発表によると、4月の消費者信頼感指数(ICC)は3月より0・8%低い106・3ポイントだった。

 4月の指数は3月31~4月17日に7大都市で2千軒を訪問して得たデータから算出したもので、0~200ポイントで表示された数値が高いほど信頼感が高い事を意味する。これまでの平均は116・4ポイントだが、ICCはここ15カ月間連続して低下しており、今回は2009年5月の103・6ポイントに次ぐ低さとなった。

 ICCは現状に対する評価と今後への見通しの評価等に別れており、4月の場合、現状への評価は111・6ポイントで3月より1・9%低下。また、今後への見通しは3月より0・4%低い103・6ポイントで、2010年2月に記録した103・5ポイントに次ぐ低い数値となった。

 一方、経済の現状への満足度は76・1ポイントから70・8ポイントに7%低下し、2013年7月の68・5ポイントに次ぐ数値となった。経済の現状は「良い」との評価は15・6%から14%に減少した一方、「悪い」が39・5%から43・2%に増加しており、消費者の不満の大きさがうかがわれる。

 今後の経済への楽観視度は94・8ポイント。景況は今後「改善」と野回答は25%から24・4%に減り、「悪化」と答えた人は26・6%から29・6%に増えた。