W杯まで50日を切った。ニュースサイト「R7」の27日付記事によれば、24日時点で約100万枚のチケットがまだ売れていない状態だ。ビニシウス・ラージェス観光相が同メディアに明かしたという。
FIFAは大会最終日(7月13日)まで販売し続けるという。FIFAマーケティング部長のティエリ・ウェイル氏は24日夜、開幕試合(ブラジル対クロアチア戦)のチケットもまだ販売されると説明したが、それが何枚なのか、いつ販売されるのかは明かされていない。
5月後半から販売されると予測されているのは、イタケロン・スタジアム(アレーナ・コリンチャンス)と、アレーナ・パンタナル(クイアバ)、アレーナ・バイシャーダ(クリチバ)で行われる試合のチケットだ。ただし、これらのアレーナは未完成のため、収容人数、すなわち席数が確定していないため、販売されるチケットの枚数が明かされていない。3アレーナでの追加販売の枚数は、最終的に追加で何席分のチケットが生まれるかが決まってから発表される。
ラージェス大臣によれば、既に170万枚のチケットが販売され、そのうちブラジル人が134万枚を、186カ国の外国人が36万5千枚を購入したという。「この36枚5千枚という数は、前回の南アフリカ大会を超えている」(同大臣)
しかし、FIFAが公式に発表している数はこれとは異なる。既に270万枚が売れ、そのうち58%(156万枚)がブラジル在住者だという。
最終的に外国人が購入するチケットの数は、大会がもたらす国への経済効果の大きさを図りたいブラジル政府にとっては気になるところだ。ラージェス大臣は、この大会で約60万人の外国人がブラジルを訪れるとみている。
政府の統計によれば、ブラジルには毎年600万人の外国人観光客が訪れている。平均で月に50万人だ。観光業界では閑散期にあたる6月はそれが30万人になる。
また、観光するのは外国人だけではない。国内でもブラジル人観光客300万人分の動きがあるとみられている。(27日付R7サイトより)