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伊東市とイトゥー市=親書交換がついに実現=姉妹都市に向け一歩

左から福井教授、石井副市長、高木社長、前川副理事(写真提供=福井千鶴さん)

左から福井教授、石井副市長、高木社長、前川副理事(写真提供=福井千鶴さん)

発音が似ていることから、姉妹都市交流に向けて動き出した伊東市とイトゥー市。伊東市役所で9日、イトゥー市との親書交換セレモニーが開催され、アントニオ・ゴメス市長から親書を預かった本紙の高木ラウル社長が、石井勇副市長へ手渡した。
姉妹都市交流を提案したのは、伊東市国際交流協会、市体育協会などの市民団体。元ヤクルト副社長の若林茂樹さんと高木社長が仲介役となり、アントニオ市長の元へ出向き主旨を説明した所、早速親書が送られることに決まった。同市長は以前から日本の都市との交流を考えており、W杯を前に「ちょうどいいタイミング」と交流推進に積極的だという。
静岡新聞、中日新聞によれば、同市長の親書には「姉妹都市交流を望む」と書かれており、受け取った石井副市長は「民間交流から始め、市民間で機運が高まれば行政間の協定も考えたい」と述べた。
「市民同士の交流の輪が広がっていくことを期待する」と書かれた佃弘巳市長からの返礼の親書は高木社長に託され、5月初旬にイトゥー市長へ届けられる。
伊東観光協会の柴田昌彦会長は「予想を超える好意的反応」と驚きながら、今後の弾みになると喜んだ。
中南米の日系社会を研究する日本大学国際関係学部の福井千鶴教授は、「8月にイトゥー市を訪問し、市の様子や日系人、日本企業を取材して、秋には伊東市で写真展を開きたい」と希望を話し、受け入れ態勢を整えた佐々木清伊東市議会副議長に感謝を述べた。
伊東市では今後、サッカーなどのスポーツ交流や子供たちの文通などを検討するという。