ワールドカップまで40日余りとなったが、W杯の試合を家で観る人達が食べそうな品物は、通常のインフレ率以上に値上がりしている。
サンパウロとリオデジャネイロで行われた調査(複数回答)によると、大きな大会の決勝戦や国際試合等を家で観戦する時に食べる物の筆頭はシュラスコの48%で、以下、ピポッカ37%、コッシーニャやエスフィハ等のサウガード33%、塩味の菓子(サウガジーニョ)18%、ピッツァやエンパナーダ17%、ビスケット等の甘い菓子12%、アイスクリーム9%、ハンバーガーやホットドッグ8%、揚げ物6%となっている。
一方、家で観戦する時に飲む物は、炭酸飲料76%、ビール47%、天然ジュース30%、市販のジュース19%、蒸留酒9%となっている。
ところが、ここ12カ月間のインフレ率を見ると、地理統計院(IBGE)が集計した拡大消費者物価指数(IPCA)で見た肉類は10・9%値上がりしている。シュラスコによく使う牛のもも肉(アルカトラ)は12・08%上がっており、IPCA全体の6・15%や食料品全般の5・6%を大きく上回っている。サンパウロでは牛もも肉は17・86%値上がりしているから、その差は更に大きい。ただし、リングイッサ(腸詰)は2・36%の値上がりで、サンパウロでは0・6%値下がりしたという。
その他では、アイスクリームが12カ月間で10・79%、果物類が19・59%値上がりしている。
この傾向は飲みものでも同様で、76%が飲むと答えた炭酸飲料は7・61%値上がり。ビールは10・81%の値上がりだが、応援するチームのシャツを買ったり、スタジアムに行って応援したりする習慣ありと答えた33%の人は、ビール代が平均より18%高くつくと見られている。
回答者の56%は家で観戦し、25%はバールやレストランで観戦するという。19%はスタジアムに行って観戦する習慣がある人で、回答者の88%が観戦時には何かを食べたり飲んだりすると答えている。
以上の内容は、消費動向の調査分析を行うカンタン・ワールドパネル社がラ米全体6400家庭を尋ねて行った調査の一環で、同社調査員は、滅多にない機会なら消費者は少々高くても払う傾向があるという。(29日付フォーリャ紙より)