統一医療保険システム(SUS)のデータによると、肥満が直接の原因と見られる死者の数が01年から11年の間に3倍になったと28日付エスタード紙が報じた。
01~11年に肥満が原因で死んだと思われる人は1万6511人で、11年は2390人。01年の808人より196%増えた。保健省によると、01年と11年の人口10万人当たりの死亡率は5・4人と11・9人で倍以上になった。
専門家は、肥満は心筋梗塞などの心臓病や脳血管障害、睡眠障害、腎臓機能障害、様々な癌の原因にもなると指摘する。保健省では、肥満が原因と見られる死者の増加は肥満が流行している証拠とし、体重増加の原因となる工業化食品多用などへの警告を発している。最新データによると、ブラジル民の半数以上は適正体重を超えており、少なくとも17%が肥満だ。
2カ月前には身長180センチ弱、体重100キロの86歳の男性が心筋梗塞で死亡した例があるが、過去10年間の肥満が原因と見られる死者の64%は女性。23・6%は50~59歳で、63・6%にあたる1万501人は白人系。混血系は22・3%、黒人は7・1%だった。
地域別では南東部が51・4%を占め、以下、南部21・6%、北東部16%、中西部8%、北部3%と続いている。
また、肥満による死者の42・6%は既婚者で独身は27・7%。未亡人は17%で、6・6%が離婚者だった。