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元大佐殺害で使用人逮捕=犯人らの侵入助けたと自供

【既報関連】3月25日に国の真相究明委員会で軍政時代の拷問や死体遺棄について証言したパウロ・マリャンエス元陸軍大佐が4月24日に死亡した件で、同大佐の家の使用人が犯人の侵入を助けたとして4月28日に逮捕されたと4月30日付伯字紙が報じた。
同使用人は当初、マリャンエス氏の未亡人同様、犯人らに拘束されたとされていた。だが、その後の捜査で、犯人の内の2人は同使用人の兄弟で、使用人が犯人らの侵入を助けた事が判明。本人も事実を認めたため逮捕された。本人はマリャンエス氏が経済的に困った時に助けてくれた事などを語り、同氏の死を悲しんでいたという。
マリャンエス氏の死因は現在解明中だが、市警は、犯人達は1カ月前から同氏が集めていた銃のコレクションなどを狙って犯行を計画、強盗目的で侵入したが、金のありかなどを聞き出そうとしていた際、以前から心臓を患っていたマリャンエス氏が心臓発作を起こして死亡した可能性があるとして、強盗殺人の疑いをより強めている。
一方、リオ州の真相究明委員会(CVRJ)は今も、同氏は証拠隠滅のために殺害された可能性が強いとして、4月29日に法務省に対し、連邦警察が同件の捜査を行う様に要請した。CVRJのワディ・ダムス委員長は4月29日に開かれた上院人権委員会での公聴会でも、マリャンエス氏の死は一般的な強盗殺人によるものとの市警の見解に疑問を呈している。