ブラジル錦鯉協会主催の「第33回ブラジル錦鯉品評会」が3、4の両日、サンパウロ市のアグアブランカ公園(Av. Francisco Matarazzo, 445, Barra Funda)で開かれるにあたり、日本から審査員として大町之夫氏(66、埼玉)が来伯した。品評会については先月24日付け詳報。
同氏は全日本愛鱗会の元公認審査員で、今年で8年振り6回目の来伯となる。去年11月、日本で行われた「第49回全日本愛鱗会国際錦鯉品評会」で、総合優勝を果たした実力者だ。
挨拶のため来社した同氏は「錦鯉愛好家が多いので、ブラジルに来るのが一番楽しい」と来伯の喜びを語り、「毎年大会が開けるのは日本人の真面目さの表れ」と当地の関係者に敬意を表した。
当地の錦鯉については「他国に比べレベルは非常に高いが、輸入制限のせいでオールド(古い)タイプの錦鯉が多い」と分析。「品種改良の技術など、協力できることがあれば伝えていきたい」と意欲を見せた。
全伯各地から約300匹の錦鯉が集まる今品評会。「どれだけ素晴らしい錦鯉が見られるのか、とても楽しみ。日本の文化である錦鯉にはわびさびの精神が詰まっているので、ぜひ見てほしい」と来場を呼びかけた。