ブラジルにもいた名物占いオバサン=スターの死などを当て有名に
日本にもテレビ番組を通して有名になる、「噂の占い師」のような存在は少なからずいるものだが、同じような人はブラジルにもいる。その中でも有名な女性占い師、マイン(ママ)・ジナが2日、入院先のサンパウロ市内の病院で死亡した。享年83だった。
マイン・ジナは1996年、当時「ヴィラ・ヴィラ」の大ヒットで人気の絶頂にあったロックバンド、マモーナス・アサシナスの飛行機墜落死を予言したとしてテレビに引っ張りだことなり、以降、テレビのバラエティ番組でレギュラー・コーナーを持つなど、有名人となった。
煙を発する緑の水晶球を前にして、おどろおどろしく予言をするその姿はかなり強烈で、視聴者の印象に強く残った。
マイン・ジナが当てたほかの予言には、1982年の国民的女性歌手エリス・レジーナの死、ネイマールのバルセロナFC移籍、2012年のリベルタドーレス杯でのコリンチャンスの優勝、同じく12年に起こった名物女性テレビ司会者のエビ・カマルゴの病死などがある。
ただ、その一方、はずれることも多いことでも有名だった。1994年にアイルトン・セナが事故死する前に、マイン・ジナは「セナにとって大活躍の1年になる」と予言していた。
政治関係でははずれが多く、1992年に前代未聞の大統領罷免処分を受けたフェルナンド・コーロル大統領が就任の際には「長期政権を築くことになるだろう」と予言。さらに2006年、当時、大統領2期目を目指していたルーラ大統領に対し、「落選する」と予想したが、ルーラ氏は再選した。
サッカー関係でも、93年のリベルタドーレス杯で「サンパウロFCに2連覇はない」、99年の同杯で「パルメイラスは優勝しない」としたが、サンパウロを代表するこの2チームは実際には優勝を飾っている。
ブラジルのメディアはマイン・ジナの訃報に際し、「何が当たって何がはずれたか」の特集記事を組んで弔ったが、その予言の真偽に関わらず愛された占い師だった。