W杯まで1カ月余りとなったが、米国や英国、ドイツなどが、公館サイトにW杯観光客への諸注意を掲載したと6日付エスタード紙が報じた。
観光客への注意事項の中には、大金を持ち歩かない、携帯電話やカメラはむやみに使わない、強盗に襲われたら抵抗しないといった一般的なものと共に、試合開催地での窃盗事件発生率などの治安情報や、破壊行為も伴うW杯反対デモが続いている事、電撃誘拐の情報なども含まれている。
最も克明に記載しているのは米国で、デモが起きた時は軍警が催涙ガス弾を使う事が多いと説明した後、窓や扉がきちんと閉まる安全な場所に逃げ込むように指示。
リオ市では平和維持警察隊(UPP)未設置のファヴェーラには立ち入らない事、UPP設置地区でも夜間外出などは避ける事、コパカバーナのキリスト像やチジュッカの植物園といった観光名所周辺では銃を使った強盗事件も多いので特別な注意が必要な事なども記載されている。
一方、リオ市では6日からW杯用の警備体制が導入され、マラカナン・スタジアム周辺などの警官の数も増えた。
また、週末は同市南部のカテテ地区などで道路や電柱などを緑、黄、青といったブラジルカラーで塗ったり同色のテープで飾ったりする光景が見られるなど、庶民のコッパ熱の高まりもそこここで表れ始めている。