ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | リオで24時間のバススト=バス467台が破壊される

リオで24時間のバススト=バス467台が破壊される

 リオ市で8日、バスの運転手と車掌(コブラドール)が24時間ストを行い、街中に混乱を来たした。9日付伯字紙が報じている。
 8日のリオ市内はストのため、わずか30%のバスしか運行されなかった。同市に登録されているバスは8700台あるが、機能したのは2610台だった。
 スト参加者は、バスが外に出られないように車庫の出口でピケを張り、467台のバスを破壊した。この破壊行為による損害は200万レアルと推定されている。
 組合によると、スト参加の運転手と車掌は400人ほどだが、多くの従業員は暴力を恐れて外に出られなかったという。
 これにより、8日午前中のバス停は大混雑し、代替手段として地下鉄などの電車、フェリーがフル操業したが、軍警によると、夜の時点の電車の回転率は24%落ち、警備の強化が必要となったという。
 今回のストは、運転手の月給の再調整を求めた組合の反乱分子が起こしたものだ。組合は3月にリオ市側と10%の調整を行なっていたが、反乱分子たちは40%の調整となる月給2500レアルを求めている。
 これらの反乱分子を率いるリーダーのひとりは、国家衛生党(PEN)員で、10月の選挙で州議員選に出馬すると目されているエリオ・テオドーロ氏だ。
 エリオ氏所属のPENは10月に行なわれる知事選への立候補が有力視されているアントニー・ガロチーニョ下院議員(共和党・PR)への支持を表明しているが、ガロチーニョ氏は今回のデモへの自身の関与を否定している。
 反乱分子側は9日午後4時からデモ行進を行なうことを決め、「もし市が我々との交渉に応じる気がないなら、業務停止はワールドカップまで続くだろう」と主張したが、9日のバスは朝から通常通り運行された。