エスペランサ婦人会(倉持恵美子会長)主催「第63回慈善バザー」が先月27日文協ビル大サロンであり、会場は終日大勢の人で賑わった。
手作りの物は同婦人会が毎週集まり、コツコツと作り続けた刺繍入りのふきん、座布団などの手芸品を販売する。会員の古賀弘子さんは「家事があるなか、今日のために作る。私達も毎年楽しみ」と語る。
力を入れる食事コーナーも人気を集めた。ちらし寿し、うどん、巻き寿司、福神漬け、中でも「ふるさとの味」という和菓子の詰め合わせセットは昼過ぎには完売。和菓子、寿司類は味を大切にするため、卒寿を迎えた年配の方々が未だに指揮を取るこだわりを見せている。
毎年調理に参加しているという会員、崎山美知子さん(95)、秋末幸子さん(91)、藤井寿子さん(89)に長時間調理をして疲れないかと尋ねると「俳句を作ったり、体操したりして過ごしているから大丈夫」と元気そのもの。バザーへの参加も「昔からしている事なので、ないと寂しい。短歌作りと同じくらい楽しい」と崎山さんははつらつと答えた。
毎年訪れるという河野敏夫さん(69)は「手作りの物の温かみがいい。美味しいので、焼きそばは必ず食べる」と笑顔を見せていた。
収益金はサンパウロ日伯援護協会、希望の家、こどものその、憩の園、アベウニに寄付される。