将棋が趣味のオーリャ子は、時間が出来れば東洋街の将棋会館に顔を出す。日系社会の高齢化が進み、将棋人口も減少した現在、会館の半分は地元のチェスクラブに貸し出され、週末には中高生がチェスに集まる。
週末の会館は年配の将棋指しと若々しいチェスプレイヤーの対比が見ていて面白いのだが、両グループに交流が無いのがもったいない。
コロニア棋界中興のため、ルールを覚えチェスクラブに戦いを挑んでみてはどうだろうか。将棋で鍛えた勝負勘と頭脳があればきっと負けることはないだろう。
きっかけさえ出来れば、ルールの似た競技同士、将棋に興味を持つ学生も出てくるはず。ブラジル将棋連盟は今年で創立66年になる。67手目は、定石にはない一手を指してみてはどうか。(石)