ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
嫉妬の少女らが友人殺害=石打の後に川に投げ込む
パラナ州フォス・ド・イグアスで6日、13歳の少女が15歳と18歳の友人に石打にされた後に川に投げ込まれて死亡し、暴行した二人も住民からリンチに遭いそうになったと9日付フォーリャ紙などが報じた。 15歳と18歳の少女達は、一方の恋人がタイス・クリスチナ・マルチンスさんと付き合い始めた事に嫉妬し、イタイプ発電所の土地にオレンジを採りに行こうとタイスさんを誘い出した。 警察によると、「あの子と付き合うつもり?」と問い質した少女達は、「そうよ」との言葉で自制心を失い、年上の子がタイスさんを羽交い絞めにすると、年下の子が石で何度も頭を殴った。現場には少女達から声をかけられた少年も2人いたが、暴行が始まるとその場を離れたという。 警察はタイスさんは頭蓋骨骨折で死亡したと見ているが、少女達は虫の息のままのタイスさんを川に投げ込み、溺れ死にさせたと話している。 事件はタイスさんの遺体発見で急展開し、捜査中の警官が一方の少女の自宅に向かった時には事件を知った住民約300人が少女二人にリンチ行を加え始めていた。警官も住民達を抑えきれず、現場では石やレンガ、ビン等が飛び交ったが、約1時間後に軍警突撃隊が駆けつけて騒動が収まり、少女達も外に出てきた。怒り狂う住民に対峙した警官は、銃撃こそなかったが、ガザ地区にいる心地だったという。 18歳の少女は昨年、友人の女性を40回近く刺して少年院に入っている。タイスさんの父親のジョアン・ルイスさんによると、タイスさんは教会の青年会員で、10日は教会でゴスペルを歌う事になっていた。ルイスさんは娘を殺した少女達が罪を償い、回心する事を願っている。