2006年のW杯前に登場した液晶テレビにおされ気味だったプラズマテレビの生産が、ブラジルで増大していると11日付エスタード紙が報じた。
プラズマTVは画面自体が光るため、明るい場所より暗い場所でのコントラストが良く大型化しやすい。また、白い部分の面積が増えると画面の明るさを抑えるためまぶしさを防ぐ上、立体感のある映像が表現出来るが小型化が難しい。一方、液晶TVは明るい所の方がコントラストが良く大型化も可能だが、22~32インチが一番良い。
今回のプラズマTV復活は、臨場感のある大型映像でW杯の試合を観たいという願望の表れと見られ、マナウスでは第1四半期だけで65万8千台のプラズマTVが製造された。これは昨年同期の484%増しだ。
プラズマTV増産は液晶TV生産減少は意味しておらず、第1四半期には420万台の液晶TVが製造されたが、こちらは昨年同期比74%の伸びに止まっている。
プラズマTV復活は小売店での販売数にも表れており、液晶TVが昨年の第1四半期比13%増だったのに対し、プラズマTVは290%増だ。
テレビメーカーは昨年末、インターネット接続も可能な液晶TVの販売増を見込んでいたが、画面の大きさと価格を見比べた消費者はプラズマTVの方を好んで購入している。51インチのプラズマTVを1480レアルで購入したセルソ・クラウジオ・レイテさんは、液晶TVは47インチで2100レアルするという理由でプラズマTVを選んでいる。
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