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来社した宮崎、漆畑、伊澤、関屋、原田5氏(左から)
来社した宮崎、漆畑、伊澤、関屋、原田5氏(左から)

外務省指導者研修=参加者が充実の研修報告=「日伯を繋ぐ力」実感

 日本政府による「外務省指導者研修」により、ブラジルから5人、ボリビア、アルゼンチン、ペルーから各1人、計6人の日系人が3月2日から一週間日本を訪れ、日本政府や企業関係者らと会合を行った。
 研修報告のため先月29日、参加者の関屋ロベルトさん(40、二世)、伊澤祐二さん(43、二世)、宮崎マウリシアさん(40、三世)および同研修理事の漆畑哲雄、原田清さんが来社した。
 会合では「南米と日本の経済連携」「日系社会におけるデカセギ問題」「教育問題」が議題として取り上げられ、活発な意見交換が行われたという。
 大田慶子連邦下議の秘書として働き、10月の州議員選に立候補予定の関屋さんは、「日本の政府関係者に日系社会の教育問題を深く話すことができた」と成果を喜び、日本語学校に対する本の寄贈協力も要請したと報告した。
 英会話スクール経営者でクイアバ日本人会会長の伊澤さんは、「日系社会は日本に助けられてばかり。研修前は、デカセギが起こす犯罪で迷惑をかけて後ろめたい気持ちがあった」と語る。
 しかし多くの日本人から「君達は日本の財産だ」と言われたことで、「日系人には、日本と日系社会を繋ぐ力がある」と改めて実感、「日伯の距離を縮める役割を果たしたい」と意気込みを新たにした。
 サンパウロ市文協理事で、文協統合フォーラムで運営委員長を務めた宮崎さんは、「南米各地のリーダーと友情を築けたことも大きな収穫」と話した。