W杯まで30日となった13日、国際サッカー連盟(FIFA)が6月12日の開会式の詳細を発表したが、ブラジル内のW杯関連工事完成率は41%と13日付フォーリャ紙が報じた。
同紙が完成率を調べた工事の数は167件で、完成68件(41%)、遅れているが大会までに完成60件(36%)、大会後完成28件(17%)で、放棄も11件(6%)あった。
完成率が最も高いのはスタジアム建設で12会場中九つが完成。アレーナ・コリンチャンス(サンパウロ市)とアレーナ・パンタナル(クイアバ)は座席増設工事などが残っている。アレーナ・ダ・バイシャーダ(クリチバ)では13日の試合もキャンセルの可能性ありだが、大会までには完成と約束している。その他で大会前に完成予定は、安全対策(39件)と通信関連(4件)で、現時点で完成は69%と50%だ。
空港や港の工事は43件中21件(49%)が完成し、11件が大会までに完成の予定だが、9件は大会後の完成。放棄も2件ある。
完成率が最も低いのは軽量電車の敷設や道路整備などの市街化関連で、完成は67件中7件のみ。大会までに完成予定は32件で、大会後完成19件、放棄9件だ。
完成率が高い都市は14件の工事中79%完成のブラジリア(大会前完成14%、大会後完成7%)や、16件中75%完成のサンパウロ市(大会前完成19%、大会後完成6%)だ。
大会までの完成率順で見ると(括弧内は工事件数と完成、大会前完成の率)、ナタル(16件、50%と44%)、レシフェ(17件、53%と24%)、ポルト・アレグレ(27件、37%と44%)、ベロ・オリゾンテ(13件、23%と54%)リオ(8件、各37・5%)、クリチバ(13件、8%と62%)、クイアバ(15件、33%と33%)、サルバドール(7件、各29%)。大会前に半分終わらないのはフォルタレーザの12件中8%と33%とマナウスの5件中42%と17%だ。
サンパウロ市では市議会が13日に開幕日休日案を一次承認。午後3時15分からの開会式は25分間で、600人以上参加のバレエの演技後、米国のラップ歌手ピットブルと同国歌手ジェニファー・ロペスが、ブラジル歌手のクラウジア・レイテや太鼓集団のオロドゥンと共に公式ソングのWe Are Oneを披露する。
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