大サンパウロ市圏サンベルナルド・ド・カンポのアカデミア(スポーツジム)で17日午前11時頃、爆発事故が起き、近隣住民を含む2人が死亡、13人が怪我をしたと18日付伯字紙が報じた。
事故が起きたアカデミアはヴィラ・パウリセイア区のTem Sportesで、爆発によって壁や天井が崩れた。爆発時、周囲の家々は激しく揺れ、爆発音は数ブロック先まで響き渡った。
この事故で、子供向けの水泳教室を担当していた女性インストラクターのエウネ・ボリ・ウゼルスキ・アウヴェスさん(24)が瓦礫に直撃されて即死、アカデミアの裏に住み、中庭に出ていた金属工のマルコス・アパレシド・パルディンさん(51)も、大量に流れ込んだ水の中に倒れて息絶えていた。
現場には計18台の消防車両が派遣された。周辺では強いガス臭が漂い、プールの水を温めるボイラーに繋いだガスボンベからガスが漏れ、引火したと見られている。
アカデミアTemは同市に4カ所、サンパウロ州内陸部のイトゥー市でも1カ所が営業。事故当時現場に居た100人弱の人々は我先に逃げ出した。負傷者には両親と共にきていた2歳児等も含まれ、骨折などを起こした6人は19日現在も入院中だ。ガス漏れで一酸化炭素中毒を起こした人は手当て後に帰宅した。防災局はアカデミア等計4軒を立ち入り禁止とし、住民を避難所に移動させた。
サンパウロ市出身のエウネさんはリオ・クラロ市で大学と大学院を終了後、同アカデミアに就職して1カ月足らず。公務員試験に受かり、親が住むサンパウロ市に転居する予定だった。
当局によると同アカデミアの営業許可や消防の防災基準合格認定証は毎年きちんと更新されているが、周辺住民はここしばらくガス臭が漂っていると警告し、市役所の職員派遣を求めていた。