18日に突然降り、一躍サンパウロ市中の話題を独占した雹(ひょう)。フォーリャ紙によると、これほど大規模なものは過去20年で4回目、10年9月にグアルーリョスで起きたもの以来のことだという。95年7月に起きた降雹では7人の死者も出ている。もっとも降りつもった南部アクリマソンでトラクターが集めた雹は300トンを超え、この貴重な機会を逃すまいと至るところで雪だるまを作ったりダンボールでそり遊びをしたりする微笑ましい光景も見られた一方、水温低下や増水でアクリマソン公園の池の魚500匹が死ぬアクシデントも起きた。雹そのものが気温低下も招くため、雹が溶けきるには4日ほどかかるそうだ。
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路上で看板を掲げて不動産の案内をする光景はサンパウロ市ではおなじみだが、先週末、南部ブルックリンである男性が、小柄な黒人の少年がたくましい体つきで笑顔の白人青年を模った人型看板の後ろに隠れるような形で看板を持っている姿を写真に撮り、ネットにあげた途端に「人種差別的だ」として大きな波紋を呼んだ。たくましき白人と弱々しい黒人少年。偶然だろうし勘ぐりすぎるのも良くないが、黒人差別に注目が集まる昨今、配慮すべきことではある。
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カンタレイラ水系で15日から「未開の水域」の利用がはじまったが、Sabespと水資源庁(ANA)が発表する貯水量の数字が食い違っている。前者が「26・3%」なのに対し、後者は「22・2%」と主張しているのだ。Sabespは「計算の仕方が違うだけ」との声明を発表したが、計算違いでないことを祈るばかりだ。
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