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サンパウロ市=バス従業員が突如スト敢行=16ターミナルが閉鎖=道路や地下鉄は大混乱=背景に組合内抗争絡む

 20日、組合の給与調整の妥結を不服とするサンパウロ市のバス従業員たちがストを起こし、市内28のターミナルのうち16が閉鎖された。今回のストは予告なく行なわれたため、市民の混乱も大きく、サンパウロ市民23万人の足に影響が及ぼされ、午後7時には新記録となる261キロの渋滞も記録した。21日付伯字紙が報じている。

 ストは18日午前9時30分頃、中央部ラルゴ・ド・パイサンドゥでサンタブリジーダ社従業員がバス8台のタイヤをパンクさせたことをきっかけにはじまった。
 この動きは、9時50分頃、北部ピリトゥーバや中央部プリンセーザ・イザベル、西部ピニェイロスのターミナルが閉鎖されたことで力を得、11時ごろからみるみる拡大。結果的に北部のサンターナ、カーザ・ヴェルデ、カショエイリーニャ、中央部のメルカード、パルケ・ドン・ペドロ2、バンデイラ、アマラット・グルジェル、西部のバラ・フンダ、ラッパ、ブタンタン、南部のサコマン、ヴァルジーニャ、グラジャウーも加わり、計16のターミナルが閉鎖された。
 今回のストは事前予告もなく決行されたため、市民の戸惑いは大きかった。バスによっては、ストを起こした従業員らが封鎖した道路に乗り入れて動けなくなり、運転手やコブラドールから降りるよう頼まれた乗客が仕方なく歩かざるを得なくなる状況も生まれた。
 ストのためバスに乗れない乗客は地下鉄やタクシーに殺到し、地下鉄/都電(CPTM)の駅とターミナルが併設されたピニェイロスのような駅では人が溢れすぎ、エスカレーターで1階上がるのに40分を要する事態が起きた。また、バラ・フンダのタクシー乗り場では、タクシーに乗るのに30分を要した。また、道路も大混乱となり、午後7時には平日なら平均138キロの市内の渋滞が261・3キロに達し、サンパウロ市道路交通史上の新記録となった。
 今回のストは組合内の反乱分子が起こしたものだ。組合は19日にバス会社との賃金交渉を行ない、10%値上げで妥結していたが、33%の調整を望む組合員がこれを不服として起こした。
 バス運転手組合(シンドモトリスタ)のジョゼ・ヴァウデヴァム・デ・ジェズース・サントス会長によると、このストは政治的なもので、同会長の運営方針に反対する勢力が起こしたものだという。同組合内では昨年の会長選前に内部抗争で銃撃戦も起きており、過去14年では組合員16人が殺されている。
 また、フェルナンド・ハダジサンパウロ市市長は今回のストは「ゲリラ活動だ」と批判し、市警に捜査を依頼した。
 ストは21日も続き、12時現在、ドン・ペドロ2、メルカード、カペリーニャ、カーザ・ヴェルデ、ラッパ、ピニェイロス、ピリトゥーバ、サコマン、グラジャウー、グアラピランガ、ジョアン・ディアス、サントアマーロ、AEカルヴァーリョ、アリカンドゥーヴァの14ターミナルの機能が停止している。

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