20日夜、各地の市警が総会を開き、給与調整や、安全確保その他の勤務条件改善などを求めて21日に24時間ストを行う事を決めたと20、21日付ブラジルメディアが報じた。
20日に24時間スト決行を決めたのは、アラゴアス、アマゾナス、バイア、エスピリトサント、ミナス・ジェライス、パラー、パライバ、ペルナンブッコ、リオデジャネイロ、ロンドニア、サンタカタリーナ、サンパウロ、トカンチンスの各州市警だ。
エドゥアルド・カルドーゾ法相は、連邦警察官ストに対して高等裁が出した警官のストは違法との判断を挙げつつ、社会に対して混乱や損失、暴力事件を引き起こす事があってはならないと警告しており、スト参加を取り消した州もある。また、ストに参加した州でも、重大な事件への対応などのため、最低でも30%、最大70%が通常通り勤務している。
ストに参加した州の様子を見ると、連邦直轄区は事件の調書作成と捜査活動を8時から停止。ペルナンブッコは市警も軍警もほぼ正常に機能しているが、一部警官が午後からデモ行進を行った。
リオは給与調整と共に交通費や食事手当て増額も要求し、午前0時からスト入り。殺人事件の現場再現の延期、調書作成は重大事件のみといった対応が見られる。サンタカタリーナでは州議会前で抗議行動が行われ、警官らの給与などに関する憲法補足法案(PEC51)への理解を求めるビラを配布している。
エスピリトサントも午前0時から、調書作成以外の作業を停止。ミナスも南部の都市中心に0時からスト入りし、ベロ・オリゾンテの勤務率は30%だった。
パラーでは半数がストに参加。州都中央の広場でマニフェストを行ったが業務には支障はないと保証している。セルジッピでは州保安局前に警官100人が集まり警察車両の鍵を返却。同州の勤務率は30%だった。