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リカルド・ガレカ氏(Fabio Menotti/Ag. Palmeiras)
リカルド・ガレカ氏(Fabio Menotti/Ag. Palmeiras)

後任はエンターティナー?=パルメイラス話題の新監督

 クラブ創立100周年での好成績を目指すパルメイラスが、ジェルソン・クレイナ監督の後任となる新監督、リカルド・ガレカ氏(56)を隣国アルゼンチンから迎えることになり、話題となっている。
 ガレカ氏は、アルゼンチン・リーグでも屈指のヴェレス・フィエルスで指揮官を務め、この5年で国内リーグ3度の優勝をもたらした。同国ではトップクラスの指導者として知られており、ヴェレスの前にはコロンビアやペルーのチームでも指揮を執って、好成績を収めている。
 スタイルとしては、組織型ではなく積極的な攻撃サッカーという、アルゼンチンらしい型を好む。また、レギュラーの概念にとらわれず、若手選手を積極的に試すことでも知られている。
 クレイナ監督時代に、W杯の補欠選手にも選ばれているアラン・カルデッキや、チリ代表の司令塔でもあるヴァルディヴィアをはじめ強烈な攻撃陣を築きはじめていたにもかかわらず、カルデッキのサンパウロへの電撃移籍でそれが崩れつつあったパルメイラスには、スタイル的には合致するように思われ、カルデッキ移籍で空いたポジションを狙いたい若手にはうれしいチャンスでもある。
 だが、そうしたパルメイラスの戦術的以外のことで、ガレカ氏は今話題を呼んでいる。それは同氏の独特な風貌だ。白髪まじりの頭髪ながら、耳の上をサラサラと流れ、後ろは肩にかかろうかというロングヘアは、ブラジル音楽界の「王(レイ)」で知られる国民的歌手、ロベルト・カルロスにそっくりだ。
 そのことにメディアやネットでは既に反応を起こしている。22日付アゴラ紙は表紙に前日アルゼンチンからサンパウロに到着したばかりのガレカ氏の写真を掲載し、かつて美男子として一世を風靡したエンターティナーの名前を選択肢にして「この人は誰に似ている?」と訊くクイズを出した。その中にもちろんロベルトの名前は含まれている。ちなみにその写真のガレカ氏は、ダブルの高級スーツにサングラスのいでたちで、サッカーのグラウンドよりレッドカーペットの方が似合う感じだ。
 またインターネットでも、パルメイラスのファンと思しき人たちが「ロベルト・カルロスそっくりだ」とし、ガレカ氏の写真を拝借した上、ロベルトの12~13年の大ヒット曲「エッセ・カーラ・ソウ・エウ」をスペイン語で捩って、「エッセ・カーラ・ソイ・ジョー」との文字をつけて流している。