日本の時計会社シチズンがブラジル工場を閉鎖し、販売と製造をブラジルのマグナムに委託と28日付エスタード紙が報じた。
両社工場はマナウス市フリー・ゾーンにあり、シチズンが閉鎖準備を始めた4月に、マグナムもシチズン製品製造を始めた。シチズンは「マグナムと事業提携すれば自社製造、自社販売より効率的に成長出来る」と考えている。シチズンは世界の時計の3分の1を生産し昨年は29億ドルを売り上げたが、進出30年のブラジルでは伸び悩んだ。マナウス工場は時価770万ドルだが、1万5千平米の敷地中3200平米のみを使っていた。
同社従業員約100人の一部は同500人のマグナム社の工場に移籍。マグナム社は年300万個の時計を製造しているが、同工場の製造能力は500万個分だ。
マグナム社はマグナムやチャンピオン、コスモス、ヤンキー・ストリートの4銘柄を持ち、国外6社と国内1社の製品の販売も担当。販売拠点は1万2千カ所で、今年の販売目標は昨年比20%増の3億レアル。同社ではシチズン銘柄の品で10%分の売り上げ増が確保出来ると考えている。