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元気に合唱する生徒たち
元気に合唱する生徒たち

ピラール日語校=父母の日発表会を盛大に=子どもの成長に親涙

 ピラール・ド・スール日本語学校(阿部勇吉校長)が9日、同市文協会館で「母の日・父の日発表会」を行った。数ある行事の中でも最大のイベントで、生徒の保護者や文協会員、卒業生ら世代を超えて約200人が参集、文協の絆を深めた。

 初めに岡村正美・文協会長が、「今日は子供達が両親に感謝をする日ですが、私達が明るく楽しく生活できるのは子ども達がいるから。皆ありがとう」と挨拶した。
 生徒代表の伊藤みのる君(15)は「いつも日本語の勉強を手伝ってくれるお母さん、僕達のために一生懸命働いてくれるお父さん、ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べた。
 続いてケーキカットが行われ、高学年の生徒が用意した夕食に移った。舞台での発表から会場の準備、夕食作りや後片付けに至るまで、全て生徒が行った。巨大オムライスと豚汁200食分はほぼ完食、いずれも好評だった。
 午後は合奏や合唱、劇、踊り、コントなど9つの発表が約2時間にわたり行われた。日本の歌手グリーンによる「父母唄」の合唱では、7~16歳の児童がソプラノリコーダーや木琴などを合奏しながら元気な声で歌い上げ、会場では涙を流す父母達の姿も見られた。
 幼稚園児と1年生は「ラーメン体操」とマット運動を披露し、大きな拍手を浴びた。2年生は劇「にんじんとごぼうとだいこん」で、日本語のセリフを元気よく言いながら生き生きと演じた。
 3年生は踊り、4、5年生は劇を披露。6年生、上級生がコントを行うと、「毎年高学年のコントはおもしろい。すごいわね」という声が聞かれた。
 発表の後、子供達が「ありがとう」の言葉と共に手製の写真&メッセージミニブックを両親に手渡すと、保護者らは感激した面持ちで子供と抱き合って喜んだ。
 島崎さゆりさん(14)は「コントは少し緊張したけどうまくできた。お母さん達が笑ってくれたのがうれしかった」、南りかさん(15)は「行事の中で母の日・父の日発表会が一番好き。お母さん達に感謝の気持ちを見せることができるから」と感想を語った。