サンパウロ日伯援護協会(菊地義治会長)が29日で行なった「5月定例役員会」で、W杯の日本代表関係の日程が明らかになった。到着セレモニー、公開練習、慰霊碑参拝などが組まれ、文協ら日系5団体で構成される「ブラジルワールドカップ日本人訪問者」と、在聖総領事館が一体となった歓迎が行なわれる。また皇室から高円宮妃殿下の御来伯も実現する予定で、日本サッカー協会(JFA)の名誉総裁として2試合を観戦されるという。
日本代表は6月7日午後8時にサンパウロ州カンピーナス市のヴィラ・コッポス空港に到着し、歓迎セレモニーは午後9時からイトゥー市のキャンプ地であるホテル「SPA SPORT RESORT」で行なわれる。
同ホテルのオーナーで日系二世のオトナリ・ジョゼ・カルロスさん、在聖総領事館代表、日系5団体、イトゥー文協の前田タネヨシ会長らが出席し、歓迎の意を伝える。関係者によれば「日系児童が花束を渡すだけのもの」で短時間にまとめられる様子だ。
翌8日には早速、隣のソロカバ市の市立競技場で一般向けの公開練習を行なう。チケットは6千枚程度用意される予定で、総領事館を通して各日系団体などに配布されるという。日本人学校、日系学校の児童らも観戦予定となっている。
10日午前中には日本サッカー協会(JFA)の大仁邦彌会長らの慰霊碑参拝、11日は元日本代表MFの中田英寿がサンパウロ市内にオープンする応援拠点『ナカタ・ドットネット・カフェ』の開店セレモニー。14日の初戦(対コートジボワール)の観戦イベントが文協や宮城県人会で実施される。
皇室の来伯予定も明らかになった。スポーツ関係に深い関心を示されている高円宮妃殿下が期間中に訪伯し、初戦コートジボワール戦(14日、レシフェ)、第2戦ギリシャ戦(19日、ナタル)をご観戦する。
同妃殿下は08年9月にご来伯され、慰霊碑も参拝された。JFAの名誉総裁であり、13年9月には日亜サッカー協会の友好記念行事に出席されるためにアルゼンチンも訪問した。同時期に行なわれたIOC総会(2020年夏季五輪開催地の選考会)に、日本の皇族として初めて出席され、東京五輪決定を現場で見届けた。
全国の高校生による「高円宮杯U―18サッカーリーグ」は、サッカー振興に尽くされた高円宮憲仁親王を記念し名付けられた大会で、かねてからともにサッカー界へ非常に親交をもっておられた。
妃殿下は17日午前に慰霊碑を参拝。午後には文協主催で歓迎会を行い、援協傘下のあけぼのホームへの慰問も予定されているという。
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