ブラジル力行会(岡崎祐三会長)の第8回「ふぇいじょあーだ会」がサンパウロ市の同会館で18日に開催された。一週間前から準備し、前日から泊まり込みで煮込むなど、手間をかけて丹精に作られたフェイジョアーダ200人分が用意された。
55年にブラジル軍艦に便乗して渡航した力行会〃軍艦組〃高木登さん(80、愛知)は「ほぼ毎回来ている。脂肪少な目、コテコテしてなくて美味い」と頬を緩めた。
JICA日系社会青年ボランティアの住友夏代さん(32、愛知)も「あちこちで3週連続フェイジョアーダを食べていますが、ここが最高。あっさり具合がちょうどいい。日本人好みの味」と称賛する。向かいに座っていた日本人学校教諭の奥田麻衣子さん(31、兵庫)も「運動会の準備などで昨日まで疲労困憊でしたが、これを食べて一気に回復した感じ」という。
料理担当の福島清美さん(56、二世)は妹と同会館に昨晩から泊まり込んだ。「昨日は15人ぐらいで仕込み。夜11時から今朝10時まで、ぐつぐつと弱火で煮込み、底が焦げ付かないようにずっとかき混ぜていました。ちょっと眠いけど、慣れましたから大丈夫」という手間のかけ具合だ。持ち帰りを選ぶ人が多く、来客が相次いだ。
岡崎会長は「ここのは血圧を気にした高齢者でも安心して食べられる。みんなが献身的に手伝ってくれるから、この会ができる。3年後にはブラジル力行会100周年、日本力行会も120周年を迎える。この団結を活かして何か考えなくては」とさっそく頭をひねっていた。
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