今週末に文協である「ドミンゴコンサート」に出演する尺八奏者・柿境香さん(54、埼玉)が19日に着伯、本紙に挨拶に訪れた。海外活動暦は25年だが、ブラジルはもとより南米は初上陸。「伝統的な音楽ですが、逆に新鮮に感じてもらえたら」と来場を呼びかけた。
アリアンサ移住地建設を主導した力行会の永田稠の孫で、「子どもの頃移民やアリアンサのことをよく聞いていた。ブラジルは一番身近な国だった」と明かす。公演のため米国を訪れたのを機に、当地在住の親族に調整を依頼、初公演が実現した。
「虚空」「鶴の巣篭もり」など江戸時代から伝わる伝統曲のほか、新曲「春の海」「月光弄笛(ろうてき)」など全7曲を披露する。琴奏者の北原民江さん、尺八奏者のシェン・リベイラ、渕上広志さんとも共演。渕上さんは4月まで半年間、柿境さんの下で指導を受けていた。
公演は1日午前11時から、文協小講堂(Rua Sao Joaquim 381)である。保存食1キロの持参が必要。詳細は20日付本紙を参照。