5月30日から行方不明になっていたサンパウロ市北部カーザ・ヴェルデのアパート管理人の遺体が2日に見つかり、アパート住民で広告業者のエドゥアルド・ピント・マルチンス容疑者(47)と妻で弁護士のイエダ・クリスチーナ・カルドーゾ・ダ・シウヴァ容疑者(42)が逮捕されたと3日付伯字紙が報じた。
被害者はジェジ・ロペス・ソウザ氏(63)で、住民宛の郵便物を届けていた最中の午後3時30分頃、エレベーターから降りる姿が防犯カメラに記録されたのを最後に行方不明となった。
アパート内を探してもソウザ氏が見つからないとの届けが出されたのは31日で、警察は直ちにアパート内外の防犯カメラの映像を分析。映像からソウザ氏が外に出た形跡はない事を確認すると共に、11階で誰かが争うような音とそれを止めようとする叫び声を聞いた住民がのぞき窓から見るとマルチンス容疑者が扉を閉めるのが見えたなどの情報を得た。
マルチンス容疑者は同日午後5時50分頃、トランクと大きくて重そうな袋を持って車で出かけ、妻のイエダ容疑者も荷物を車に載せるのを手伝った。夫婦は同日中に戻ってきたが、ソウザ氏の家族が警察にマルチンス容疑者はソウザ氏と不仲だった事を告げた事もあり、31日に警察が自宅を訪問。警察によるとマルチンス容疑者のアパートには暴行の跡はなく、車の中のトランクにも衣類しかなかった。
マルチンス容疑者は1日に海岸部のプライア・グランデの父親の家に行き、ソウザ氏の遺体をのこぎりで切り刻むとシュラスケイラで焼却し始めた。警察が遺体を発見した時、マルチンス容疑者はソウザ氏の内臓を焼いていた。同容疑者は犯行を認め、頭や両足、胴は既に焼き、地面に埋めた部分もあると自供。父親の家の中にはプラスチックの袋に小分けして入れた遺体の一部もあった。
イエダ容疑者は夫逮捕の報に驚いた様子で警察に駆けつけたが、警察は妻の関与も疑い、身柄を拘束した。マルチンス容疑者はソウザ氏と争った際、ソウザ氏が倒れて扉のノブで頭を強打したと供述しているが、警察はソウザ氏は絞殺されたと見て捜査を進めている。