赤間学院(石塚克興理事長)の創立者を顕彰し、7年前に作られた「赤間みちへ記念広場」の改修落成式および石碑除幕式が先月25日午前、サンパウロ市ヴィラ・クレシメント区の同広場で行われた。文協の木多喜八郎会長、県連の本橋幹久会長、野村アウレリオ市会議員ら100人以上が参集した。
みちへさんの生誕110周年を迎えた昨年、野村市議の斡旋で改修工事が始まった。広場は石畳が交換されたほか、特別支援の必要な人向けの入り口も設けられるなど、装い新たに来場者を迎えた。
児童による国歌斉唱で幕開けすると、野村市議は「みちへさんが創立したこの先駆的な教育機関は、ブラジル教育の目標だ。今日という機会に学校の歴史、発展を祝いたい」と挨拶した。
石塚理事長も本紙に対し、「皆さんから多くの祝いの言葉を頂き感謝。みちへさんは、とにかく自分よりも他人を大事にする人柄で、人のために働く偉大な人物だった」と回顧した。
みちへさんのひ孫にあたる赤間タイナさんと、理事長の妻・石塚マルレーネさんに花束が贈られた。マルレーネさんも「広場にみちへさんの名前が残りうれしく思う。彼女の功績が形となった」と喜んだ。
息子が同学院の卒業生という元サンパウロ州議の下本八郎さんは、「当時から人間作りを第一に考えた学校方針だった。教育とは学問を教えるだけでなく、社会に生きるための人間力も養うもの。そういった意味でも素晴らしい教育施設だと思う」と称賛した。