6日、サッカー・ブラジル代表はサンパウロ市モルンビー・スタジアムで、ワールドカップ前の最後の親善試合、対セルビア戦を行なって1―0で勝ち、実戦形式での調整を終えた。
この日の先発は<ゴールキーパー>ジュリオ・セーザル、<ディフェンダー>ダニエル・アウヴェス、ダヴィド・ルイス、チアゴ・シウヴァ、マルセロ、<ボランチ>パウリーニョ、ルイス・グスターヴォ、<ミッドフィールダー>オスカール、<フォワード>フッキ、フレッジ、ネイマールで、基本的にレギュラーと目されているメンバーで臨んだ。
試合の前半は、セルビアの固い守備に阻まれてなかなか突破出来ず、攻めながらも得点をあげられないまま、0―0で終えた。この拙攻を前に、観客からは、同スタジアムを本拠地とするサンパウロFCの人気選手で前回大会のセレソンのストライカーの「ルイス・ファビアーノを出せ」と叫ぶ声も目立った。
サイドの代わった後半、セレソンは司令塔のオスカールに代えて、前試合の対パナマ戦で好調だったウィリアンを投入するなどして攻撃をしかけた。そして13分、チアゴ・シウヴァが相手ゴール前から出したロングパスを、フレッジが追いついてシュートを決め均衡を破った。
このリードの後、セレソンは先発メンバーの大半を交代させ、本番前の調整モードに入った。試合はそのまま1―0でセレソンが勝利した。
ネイマール、オスカールが相手の固い守備陣から得点のイメージがつかめず苦戦した試合であったが、パナマ戦で結果が出せなかったセンター・フォワードのフレッジがここ一番で得点を決めた点では収穫があった。
6日のサンパウロは朝から雨で、かつ、最寄り駅こそないものの前日からの地下鉄ストライキで交通網が混乱していたが、それでも約6万7千人と、モルンビー・スタジアムの収容人数の最大限にほぼ近い動員を記録。直前までデモ続きで盛り上がりに欠けると言われているこの地元大会にとっては、朗報と言える人の入りとなった。
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