ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | サンパウロ市の地下鉄スト2日目=4時半には36駅で運行

サンパウロ市の地下鉄スト2日目=4時半には36駅で運行

 【既報関連】5日に始まったサンパウロ市地下鉄のストは6日も続き、4号線を除く4線が全面的に運行を停止したが、朝6時過ぎから5号線の一部が運行し始めたのを始め、午後4時半には65駅中36駅が運行を再開した。
 強硬派職員は6日、他の職員の就労を阻止しようと駅構内などに陣取ったが、5号線と市中心部の駅が徐々に運行を再開。1号線アナ・ローザ駅では朝7時過ぎ、強硬派職員らの抵抗を排除するために軍警突撃隊が構内に入ってガス弾を発射する場面も見られた。
 市内では、交通技術公社(CET)職員がストを中止したものの、中心部まで乗り入れるバス増便などの措置がとられた事やスト継続を知り車で乗り出す人が増えた事、降雨、市南部やパウリスタ大通りなどでマニフェスタソンがあった事などで混乱は続き、午前10時半現在の渋滞は251キロに達した。
 連日のストで影響を受けているのは地下鉄やバス利用者だけではなく、3月25日街なども人影がまばらだ。一方、ホームレス労働者運動(MTST)が宣言していたモロンビー・スタジアム周辺の交通妨害は大統領府からの通達もあって回避され、ブラジル代表とセルビア代表の親善試合には、雨にも関わらず大勢の観客が押し寄せた。
 労働裁判所での調停は労使双方からの申し入れで午後4時過ぎに再開。午後4時前のG1サイトによると、労組側の要求は12・2%に下がったが、公社側は手当ても含めれば10%を超えているとして、8・7%の線を崩していない。