12日のW杯開幕まで6日となった6日、消防署がアレーナ・コリンチャンス(通称イタケロン)の北側に仮設された座席の使用を正式に許可し、アレーナ全体が安全基準に合格した事を証明する証明書も9日に発行される事になった。
消防署の安全基準に合格した事を示す書類は、同じく週明け早々に発行される、W杯期間中に仮設座席を含めた施設全体を営業目的で使用する事を認める認定証と共に、W杯開幕までに不可欠な書類のひとつだ。
イタケロンは6月1日のコリンチャンス対ボタフォゴ戦でも使われているが、この時は北側の仮設座席がまだ設置しきれておらず、安全基準を満たしているとの認可を受けていた南側の仮設座席も半分だけ埋まった状態だった。
消防署は2日、5日、6日の3回にわたって最終チェックを行い、北側座席を含めた全ての施設が安全基準に合格したとの証明書を発行する事を了承した。これまでに出ていたイタケロン全体を営業目的で使用するための認可は仮の状態だったが、6日の検査で必要な項目全てに基準合格の判が押された事になり、晴れてW杯開催にゴーサインが出た事になる。
開会式と開幕戦の3日前に必要書類が正式に出揃うというまさに綱渡り的なW杯だが、8日に行われたジュニア選手達の試合で会場内に設置された34のカメラと照明の最終チェックも終了。開会式のための会場装飾も既に始まり、開会式を待つばかりとなっている。
なお、国際サッカー連盟(FIFA)は6日、イタケロンでの開幕戦チケットは6万1600枚を完売と公表した。本来の座席数は6万8千だが、テレビの中継用のカメラの位置の修正などを行った上、当局の関係者や招待客、約4千人とされる報道関係者用の座席を確保すると、一般客用の座席は6万1600枚のみになったという。
また、FIFAは同日、チケット販売やマーケティング、テレビの放映権などによる収入は既に、FIFAの予想を上回る101億レアル(約45億ドル)に達した事も発表した。(7日付エスタード紙などより)