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W杯開催反対と言うけれど=フレッジのゴールで沸く人々

 サンパウロ市モルンビー・スタジアムでW杯前最後となるブラジル対セルビアの親善試合が行われた6日、リオデジャネイロ市のシネランジアでW杯開催を批判するデモに参加していた人達が、フレッジのゴールに歓声を上げるという矛盾した光景が見られた。
 W杯開催を批判するデモが行われたシネランジアは、開催12都市で国際サッカー連盟(FIFA)が主催するファン・フェスタ会場の一つだ。デモ参加者達が列をなす脇に置かれたテレビには州立校と市立校の教師達のデモ支援のシールが貼られ、音声も消してあったが、サンパウロで行われていた親善試合の状況を生中継。
 丁度、ある薬剤師がインタビューを受けていた時に得点が入った事は、ラジオで流れた解説のガウヴォン・ブエノ氏の声で皆の知れるところとなり、デモ参加者達が喜びをあらわにしたという。
 「サッカーファンがW杯を批判する事はあっていいと思うんだ。問題はW杯そのものではなく、FIFAが色々な事を禁じ、我々の権利を踏みにじっている事だよ」というのは、W杯反対大衆委員会のヴィトル・マリアノ氏だ。
 6日のリオでのデモの目的は、W杯開催について議論すると共に、開会式と開幕戦のある12日の午前10時から行うW杯開催反対のデモに人々をいざなう事で、大会開催のためにファヴェーラ住民が立ち退きを命じられた例など、FIFAによる権利侵害を摘発する文書も発表する予定だ。
 6日のデモには、デモの趣旨を理解していない人も含めて約50人が参加。離れた所から様子を見ていた警備の警官達は40人位いたという。
 シネランジアでのデモには、1968年5月にフランスで起きた学生運動の指導者の一人で、欧州政界にも籍を置いた事があり、W杯に関するドキュメンタリー番組制作にも関与した経験を持つダニエル・コーン・ベンディトも参加。「W杯開催を批判するためにこの広場に集まったはずの人達が代表チームを応援しているのは非常に興味深い。6月の抗議行動ではこういった矛盾がしばしば見られる」とコメントしている。(7日付フォーリャ紙より)

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