愛知、和歌山、大分、長野、滋賀の5県人会合同で行われる第16回屋台祭りが1日、愛知県人会館で開催された。会場には約500人の来場者が訪れ、各県人会自慢の料理を楽しんだ。会場内にはそれぞれのブースが並んで配置され、どこの料理を食べようか迷う程だった。
今回で二回目参加となる長野県人会は、試食を繰り返して完成させた「椎茸ご飯」と「焼きそば」を提供した。椎茸ご飯は素朴な味が美味しいと好評だ。高田アルマンド会長は「参加はまだ2回目だが、食で長野の良さを知ってもらいたいので、これからも積極的に参加したい」と語る。
毎回200食を売上げる和歌山県人会の「お好み焼き」も、開始早々から大量に皆で手際よく焼き上げていく。「お好み焼きは準備が大変だが、皆で集まって行うので県人会の大切な交流の場。チームワークも良くなって行く」と木原好規会長。県連日本祭りでも長蛇の列が出来る味は、納得の美味しさだ。
滋賀県は肉うどんで参加。山田康夫会長は「馴染みの顔に会うのが楽しみ。交流して気楽に出来るのもいい」と参加側ならではの意見を述べた。
「一人当りの消費量が日本一」という事で鶏肉をメインに打ち出している大分県人会。「鶏天」「鶏飯」「牛タタキ」は人気の定番メニューだ。
夫婦で来場した市川重行(90)、美津子(87)さんは「初めて来たが色んな県の美味しい物が一度に食べられて嬉しい。中でもこの鶏飯と鶏天が一番」と美味しそうにほおばった。
伊東信比古理事は「去年よりも人が多いので定着してきたと思う。これからも自分達のこだわりを食べさせたい」と今後の抱負ものぞかせた。
会場となった愛知県人会は、名物の味噌を使った「味噌うどん」と「串カツ」を販売。特に串カツは久し振りの提供とあって、お国自慢に力も入る。合同で開催する利点を沢田功会長に聞いてみると、「珍しいものを集めたほうが皆喜ぶ、より多くの集客を目差すため少しずつ参加県も増やして行きたい」との事。
さらに「どの県も次の世代を作るのが今の課題。若い人にも手伝ってもらい、各県人会の活性化になれば」と語った。
会場では食事の提供の他にビンゴ、カラオケ大会も行われ、終日賑わっていた。なお11月23日にも屋台祭り開催が予定さている。