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東西南北

 開幕戦を見事白星で飾ったセレソン。その立役者となったのは2点を決めたネイマールと、1点目のアシストとダメ押しの3点目を決めたオスカールだった。ネイマールは「開幕戦で2得点なんて想像以上だよ」と語り、開幕前に調子が上がらないとささやかれていたオスカールは、「マスコミのいうことなんて関係ない。チームプレーに徹するだけだ」と語り、「恋人の日」の得点は生まれたばかりの「娘と妻にささげるよ」として、両手でハートを作るしぐさを見せた。また、先制を許す自殺点のマルセロは「気がついたら左足で蹴って入れていた」が、「大事にならずに助かったよ」と語った。
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 開幕戦後半のブラジルの2点目となったPKを招いたフレッジに対するクロアチア選手のファウル判定をめぐり、主審の西村雄一氏が渦中の人物となっている。クロアチアのコバチ監督は「試合のレベルに達していない」と判定を批判し、スペイン、アルゼンチン、イタリア、フランスのメディアなどは「疑惑の判定」「審判が買われた」などと報道した。批判した国はいずれもブラジルと優勝を争うライバル国だ。この日、クロアチアはブラジルの4倍の21のファウルを記録している。
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 また、この日は開幕戦だけでなく、開幕セレモニーも批判の対象となった。ブラジル文化をイメージした舞踊は「ステレオタイプだ」「時間が短い」と呼ばれ、ブラジルのクラウジア・レイチに米国歌手のジェニファー・ロペスとピットブルをまじえた歌は「CDに口を合わせただけ」との不満があがった。開催国のプレッシャーは大きい。