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中田カフェ開店、文化発信へ=「日本のモノ作り伝えたい」=26日まで

蔵元の皆さん

蔵元の皆さん

 元サッカー日本代表で、社会貢献などで活動する中田英寿氏がプロデュースするカフェ『nakata.net Cafe 2014』が12日、サンパウロ市の「Octavio Cafe」(Avenida Brigadeiro Faria Lima, 2996 – Jardim Paulistano)で12日に開店した。
 前日夜には関係者を招き、内覧会と開店レセプションが行われ、中田氏自身が選んだ自慢の日本酒10種を中心に和食、美濃焼の器が用意され、同店を拠点に本物の日本文化や技術、伝統が発信された。
 内装まで自分で考えたという中田氏は仕上がりに満足そうな表情を見せ、「食べ物、飲み物、器など日本のモノづくりの良さを紹介し、ファンが増えれば。各地の蔵元200カ所以上を回って、うまい日本酒を選んだ」と自信を見せた。
 三重県鈴鹿市の蔵元で純米吟醸「作(ざく)」を製造販売する、「清水清三郎商店」の清水慎一郎代表取締役(56、三重)は、「高級ワインでもするめと一緒に食べれば台無しになってしまうように、食べ方、見せ方で日本酒に対する印象が大きく変わる。一つの総合芸術として見てもらえれば」と期待した。
 昨年秋頃に中田氏が訪れたという、株式会社「八海山」の笹川伸介さん(36、新潟)は、「海外で活躍し様々な価値観に触れてきたからこそ、日本文化の重要性をより深く理解して大事にしようとしている人」との印象を語り、「世界が注目する舞台で、自社の酒の品質を見極めてもらえる貴重な機会。積極的に情報を発信していきたい」と話した。
 本紙コラムでおなじみ南部美人も登場。海外営業担当の中嶋圭さん(33、北海道)は、「6人でまわす小さな蔵だが、招いて頂き感謝。品質の高さを改めて証明できた」と喜んだ。
 W杯前後には試飲会やセミナーも開催する。「ここ(中田カフェ)を中心に、より多くのブラジル人に知ってもらえるよう、さらなるステップアップを」と抱負を述べた。
 昨年末に日本館も訪れた中田氏は本紙の取材に「地球の裏側にあれだけ立派な木造建築、茶室があるのかと行ってみてびっくり。今回も機会があれば、日本館で何かやりたいと思っているぐらい」と話した。
 同店舗は期間限定で26日までの予定。問い合わせは同店(11・3074・0110)、詳細はサイト(http://nakata.net/cafe2014/)まで。