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10月選挙=各政党が続々と候補発表=アエシオは政権奪取誓う=PSBは連立与党批判展開=「嫌悪に勝つ」とルーラ

 14~15日は各地で10月選挙への候補公認のための党大会が開催され、民主社会党(PSDB)のアエシオ・ネーヴェス氏が大統領選への出馬を正式に表明したのをはじめ、大統領候補や知事候補が続々と公表された。16~17日付伯字紙が報じている。

 PSDBの党大会は14日にサンパウロ市で開催され、フェルナンド・エンリケ・カルドーゾ元大統領や同党の前回大統領選候補だったジョゼ・セーラ氏、ジェラルド・アウキミンサンパウロ州知事などが顔を揃え、アエシオ氏の激励を行なった。
 アエシオ氏は「労働者党(PT)は国民が必要としているものに応えることができずにいる」と現政権を批判し、国民の不満が「津波」となって現政権を打ち破るだろうと語った。同氏は続いて「国民は倫理を守ると掲げた政党を信じ、結果、歴史上もっともはずかしい汚職政党を選んだ」とPTのメンサロン事件を攻撃。「(カルドーゾ元大統領が導入した)レアル・プランに反対した政党が、インフレ昂進を許している」とジウマ政権を批判した。カルドーゾ氏やアウキミン知事もアエシオ氏の演説に同調する演説を行なった。
 一方PTは15日、サンパウロ市で元保健相のアレッシャンドレ・パジーリャ氏のサンパウロ州知事選出馬の正式発表を行なった。ルーラ前大統領は、自身が大統領選に勝利した2002年の選挙では「期待が(PTに政権を任せて良いかという)恐れに打ち勝つ」キャンペーンを行なわなければならなかったとした上で、今回の選挙では「期待が嫌悪に打ち勝つ」と訴え、現政権が晒されている批判を受けてなおも選挙に勝つという姿勢を見せた。ジウマ大統領はビデオ・メッセージで登場し、「サンパウロ州民はこれ以上〃未開の水域〃を信じてはならない」として、アウキミン知事のカンタレイラ水系の水対策を批判した。
 一方、ブラジル社会党(PSB)は15日、大統領選出馬が有力視されているエドゥアルド・カンポス氏と副候補のマリーナ・シウヴァ氏が、カンポス氏の膝元のペルナンブッコ州レシフェでの党州支部大会で同州知事選候補としてパウロ・カマラ氏の名前を公表した。
 同州では14日、PTがルーラ氏とジウマ氏の立会いのもと、アルマンド・モンテイロ・ネット氏(ブラジル労働党・PTB)の知事選出馬支持を表明しており、ルーラ氏が「昨年まで連立与党を支持していたカンポス氏に現政権を批判する資格はない」と語ったが、カンポス氏は「恩を仇で返すつもりはない」としながらも、「一部のずるい人が暴利をむさぼる政権にはもういられない」と発言した。PSBは14日からゴイアス州、バイア州、連邦直轄区でも知事候補の正式発表を行なっており、ジウマ大統領批判を展開した。
 そのほか、キリスト教社会党(PSC)がエヴェラウド氏の大統領選、民主運動党(PMDB)がパウロ・スカッフィ氏のサンパウロ州知事選出馬の正式表明を行なっている。