カンタレイラ水系に援水中のアウト・チエテ水系の水位が13日、過去10年で最悪の29%に落ち込み、大サンパウロ市圏の水確保に黄信号と15日付エスタード紙が報じた。
カンタレイラ水系は大サンパウロ市圏やカンピーナス地方の主要水源で、夏の少雨のため、2月以降アウト・チエテなどから援水を受け、5月には「未開の水域」からの取水も始まった。だが今度は、サンパウロ州第2の水量を誇り、カンタレイラ水系に援水中のアウト・チエテが水不足の危機にある。
アウト・チエテはスザノ~サレゾポリス間と大サンパウロ市圏東部の400万人の水源で、2月1日は44・4%だった水位が15・4%ポイント減。カンタレイラは同期間中21・9%から16・2%ポイント減った。同期間中の平均降水量はカンタレイラ559・2ミリ、アウト・チエテ545・2ミリだが、今年は389・3ミリと367・5ミリで平年比36・2%と32・6%少ない。
アウト・チエテ水系では魚が減る、貯水池の底が見えるといった影響が出てきており、給水制限が必要との見方が一段と強まりそうだ。
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