18日の移民の日を前に「移民106周年記念移民祭」が、サンパウロ州プロミッソン市内上塚周平記念公園で8日に開催された。プロミッソン市およびプロミッソン日伯文化協会(岡地建宣会長)、その他日系団体が共催した。
気持ちの良い青空が広がる中、アミルトン・フォス同市市長、安永エジソン市議などの来賓を含め約60人が参集し、開拓先人の遺徳を偲んだ。
式典は日伯両国国歌斉唱と両国旗およびプロミッソン市旗の掲揚で始まり、公園に常設される観音堂に献花、献灯、焼香を行った。
移民106年そしてプロミッソン入植96年の歴史に思いを馳せながら先亡者への慰霊と感謝を捧げた。
岡地会長は「移民の日は日系人にとって絶対忘れてはならない日。次代の四世、五世もよきブラジル市民であることを望む」と挨拶。またフォス市長は祝辞で「遠い日本から勤勉、正直、家族愛などの宝物を持ってきてくれた」と日系人への敬意を述べた。
式典後は各自持ち寄った家庭料理を食べながらの昼食懇談会に移り、地元ブラジル人も交えて交流の場が広がった。
最後はプロミッソン入植10年後の1928年に作られた「プロミッソン青年連盟歌」を全員で唱和して終了となった。(中沢夏樹通信員)