19日は「聖体日」の祝日で、全国至るところで毎年恒例の「おがくずカーペット」が作られた。大サンパウロ市圏サンタナ・デ・パルナイーバのカーペットは特に有名で、全長850メートルに及ぶカーペットが2万人の観光客をひきつけた。同市のカーペットのテーマは「フランシスコ法王」で、同法王が語った言葉をイメージしたデザインをカーペットに描き出した。サンパウロ州サンペドロでは水不足のため、市役所が準備や清掃に水を必要とする塗料や材料の使用を禁止。不織布を使うなどの工夫が凝らされた。
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ブラジルはきょう6月21日から暦の上で冬に入るが、南部では秋のうちから厳しい冷え込みを記録した。19日はサンタカタリーナ州ウルペマでマイナス7・7度、南大河州サンジョゼ・ドス・アウセンテスでもマイナス5・4度を記録。この寒波は南東部にも届き、カンポス・ド・ジョルドンでは8度まで下がった。20日はパラナ州クリチバでホンジュラス対エクアドルという、およそこの寒さに慣れているとは思えないチーム同士の対戦も行なわれた。波乱続きの今回のW杯だが、これからは会場の気候と選手の体力の消耗具合もカギになって来そうだ。
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スペイン、イングランドなど強豪国が早々と脱落をする中、いち早く決勝トーナメント進出を決めたチリにコスタリカ、ブラジル戦でのスーパー・セーヴが光ったメキシコのオチョアやイングランド戦で鮮やかな決勝ゴールを決めたウルグアイのスアレスなど、中南米勢の活躍が目立つ今回のW杯。ライバル意識も強いだけにブラジルも気が抜けないところだ。