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梶原義人新総長
梶原義人新総長

西本願寺=梶原義人氏が新総長に=ポ語での布教に意欲

 南米浄土真宗本願寺(西本願寺)の松峯慈晄17代目総長の退任を受け、梶原義人副輪番(75、二世)が18代目総長に就任した。先に行われた南米教団臨時総会で選出され、先月1日、日本で門主から辞令を受け正式に就任した。
 1938年パラナ州アサイ市生まれ。戦争によって家系の途絶えた父方の親戚の呼び寄せで53年に日本へ。
 中学、高校を卒業後、熱心な仏教徒だった父母の勧めで中央仏教学院に進学。同学院卒業後、龍谷大学に進み仏教学を修めた。広島県で1年修行を積み、南米に僧侶が少ない事を知り帰伯。パラナバイー、プレジデンテ・プルデンテ、トゥッパン、マリンガ、サントアンドレと各地を回り、サンパウロ市の本部で副輪番を務めた。今年で開教使歴50年目になる。
 今月11日、梶原新総長、安中マルコ隆盛開教使が挨拶のために来社した。梶原さんは「教えの中で人生を過ごし、心が豊かになった」と自身の人生を振り返り、「仏教に感心を持つ非日系の方は沢山いる。多くの方に心豊かな生活をしていただきたい」とポ語での布教活動に意欲を見せた。