移民の日の18日、サンパウロ市文協大講堂で『開拓先亡者追悼大法要』が開かれた。県人会や日系団体の代表者らを中心に、約150人が参列し、先人に感謝の念をささげた。
文協(木多喜八郎会長)とブラジル仏教連合会(采川道昭会長)が共催し、在聖総領事館やJICA、援協、県連、釈尊讃合会、ブラジル仏教婦人連盟など多数の団体が後援した。
式典は午後2時半に始まり、釈尊讃仰会奥山啓一副会長の挨拶の後、美和会、深山会による琴や尺八の演奏が流れるなか、茶道裏千家ブラジルセンターが献茶を、ブラジル生け花協会が献花した。
続いて采川導師、諸僧、稚児らが会場後部から厳かに入場し、三帰依文復唱、焼香を行った。采川導師は表白とあいさつで「初期移民の苦労は言い尽くし難いもの。今年もご供養の誠を捧げることが出来、非常にあり難い」と先人の苦労と参加者へ感謝した。
浄土真宗東本願寺の菊池顕正総長は「御先達のご活躍があったればこそ、我々の営みがあることは間違いありません」と感謝を述べ、短い法話を行った。
木多・文協会長、福嶌教輝・在聖総領事館総領事、JICAの室澤智史所長、水野龍三郎氏など、共催・後援団体の代表者らもあいさつで移民の苦労と貢献をふり返り、祭壇に手を合わせた。
諸僧による読経が行われる中、参拝者一人ひとりが焼香を行った。