W杯でのブラジル代表チームの試合が、23日の対カメルーン戦で100回を数えた。ウルグアイでの1930年大会以来、20回を数えるW杯で100試合戦ったのはドイツとブラジルのみだ▼20回で100試合に達するには1大会平均5試合の計算になるが、ブラジル代表の歴史は1930年大会2試合、34年大会1試合とつましい成績で始まった。近年の大会は4強に残れば7試合、予選リーグ敗退なら3試合を戦う事になるから、1大会の試合数を見れば成績も推測出来る▼ブラジル代表は23日の試合を4対1で制し、A組1位で決勝トーナメント進出を決めており、今大会中に最低101試合、最高104試合目までいく事は確実だ。今大会は前大会優勝のスペインが予選リーグ敗退などの番狂わせも起きた。1930年7月14日の対ユーゴスラビア戦(1対2で敗北)以来刻まれてきた試合数がどこまで伸びるか、注目したい▼一方、18大会目で100試合を超えたドイツは26日に予選リーグ最終戦を戦う。4大会目の出場のミロスラフ・クローゼは今大会でロナウドと並ぶ大会通算15点目を入れているから、決勝トーナメントの試合で最多得点記録の書き換えもあり得る▼決勝トーナメント第一戦の相手のチリは、対スペイン戦でブラジルの人が暖かく応援してくれたと喜んでいたが、今度は少々苦い顔。W杯反対デモも続いているが、その一方、オランダ人サポーター達が予選リーグ最終戦前に冷たい水に一斉に飛び込み、代表チームの幸運を願うなど、文化の差を垣間見る場面も多い。フェスタ・ジュニーナに観光客も参加など、W杯ならではの雰囲気の中で第20回大会は続いている。(み)