10月の統一選挙をめぐり、大統領選出馬が有力視されるエドゥアルド・カンポス氏のブラジル社会党(PSB)で内紛が起きている。25日付エスタード紙が報じている。
PSB内紛の火種になっているのは、リオ州選出の連邦下議、アルフレッド・シルキス氏で、同氏は24日、10月の下議選に出馬しないことを発表した。
シルキス氏は昨年10月、カンポス氏の副候補としての出馬が有力なマリーナ・シウヴァ氏が創設しようとしていた持続ネットワーク(RS)の新党承認が得られなかったためにPSBに移籍してきた人物で、10年にマリーナ氏が緑の党(PV)から大統領選に出馬した際、同党から出馬して下議となっていた。
シルキス氏の出馬辞退は、労働者党(PT)リオ支部が元サッカー選手のロマーリオ下議(PSB)の上議選出馬を支持する意向を発表したためだ。PTからは今回のリオ知事選でリンドベルク・ファリアス氏の出馬が予定されており、リオ州内での連立図式が出来てしまうことになる。
だが、かねてからジウマ政権を批判していたシルキス氏にとって、PSBとPTの連立は受け入れがたい。さらに同氏にはリオ州知事選へ出馬の意図があったものの、カンポス氏とマリーナ氏から慰留されていた。
なお、統一選での他党との連立をめぐるPSBの内紛はシルキス氏が最初ではない。先週は、RSサンパウロ州支部の広報をつとめていたセーリオ・トゥリーノ氏が、PSBがサンパウロ州知事選でジェラルド・アウキミン氏(社会民主党・PSDB)の再選支持の方針を決めたことに反旗を翻し、下議選への出馬を拒否している。
PSBは今週中にアウキミン知事の副候補を出す予定だが、PSDBとの連立にはマリーナ氏も難色を示している。
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