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学生企画のW杯観戦会=運営成功も惨敗にガックリ

 サンパウロ州立総合大学(USP)で学ぶ日本人留学生らが中心になって企画した、サッカーW杯の日本代表観戦会が24日、サンパウロ市の北海道協会会館で行われた。
 第1戦、第2戦に続き3回目の開催。平日夕方にも関わらず約150人が来場し歓声を送ったが、敗戦にがっくりうなだれる人も。学生、ボランティアによる観戦会運営は大成功に終わったが、日本代表は結果を残せなかった。
 邦人渡伯者の國場健実さん(34、沖縄)は友人とともに、青いシャツ・青いアフロヘアーをかぶって来場。「1、2戦は現地観戦したが内容乏しく盛り上がりに欠けた。今日は名誉挽回してほしい。FW大久保に期待!」と拳を握った。
 しかし試合は1―4で惨敗。W杯敗退も決まり来場者はがっくり肩を落とした。駐在員の古賀裕彰さん(31、栃木)は、「もっと得点を獲ろうとする姿勢を見たかった。泣きたいくらい残念です」とうなだれた。
 会社員の津田レアンドロさん(26、三世)は、「研修で日本から帰ってきたばかりで、日本が恋しい気持ちもあり、友人に誘われ観戦会に来た。会場は日本人が多いせいかちょっとおとなしい雰囲気で、声援が足りなかったかも」と感想を語った。
 会場には日系、ブラジル人以外も。日本人の友人とW杯観戦のため当地に訪れた韓国人のキム・ジェヒュンさん(20)は、過去に4年間、日本の国際学校に通った経験があり、日韓両国に声援を送っている。「第2戦ギリシャ戦はナタルまで見に行った。日本はもっとうまいはず。どうしてゴールが奪えないんだろう」と不思議がった。
 駐在員の妻として滞伯する菊本祐貴子さん(29、愛知)はボランティアとして運営に携わった。「駐在中にW杯が行われ、関われたことは喜びです」と声を弾ませた。