ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | メンサロン=ジルセウに昼間労働許可=バルボーザは欠席し不参加

メンサロン=ジルセウに昼間労働許可=バルボーザは欠席し不参加

 連邦最高裁判所は25日、メンサロン事件で服役中の元官房長官、ジョゼ・ジルセウ氏(労働者党・PT)の昼間外出(セミ・アベルト)期間中の労働を許可する判決を下した。25日付伯字紙が報じている。
 25日の判事投票は、欠席したジョアキン・バルボーザ長官を除く10人で行なわれ、セウソ・デ・メロ判事を除く9人の判事が、ジルセウ氏の労働を許可する判断を下した。
 この判決によりジルセウ氏は、かねてから許可を申請していたブラジリアの弁護士ジョゼ・ジェラルド・グロッシ氏の事務所の図書室で働くことが認められることとなった。ジルセウ氏はこの労働で月給2100レアルを受け取る予定だ。
 ジルセウ氏の労働はバルボーザ長官がかねてから強い反対を示していたものだ。メンサロン裁判は同長官が報告官をつとめ、ジルセウ氏ら多くの大物政治家を実刑に導いたことでも知られているが、バルボーザ長官はこの労働を禁じていた。同長官によると、この労働はジルセウ氏の友人たちが仕組んだものであり、セミ・アベルトの実刑犯の外部就労は刑期の6分の1を終えてからのみとの見解を示していた。
 だが、新報告官のルイス・ロベルト・バローゾ判事は、1999年に高等裁判所が定めた「セミ・アベルトの服役者は服役初日から外での労働が認められる」との判例を支持し、他の判事もそれに従った。中にはジルマル・メンデス判事のように「刑務所には働くのに十分な場所がない」との判断で労働許可の判断を行なう判事もいた。
 バルボーザ長官はこの結果を予想したかのように欠席、投票に加わらなかった。同長官は7月1日に最高裁を引退する。
 また同日行なわれた元PT党首のジョゼ・ジェノイーノ氏の体調不良に伴う自宅療養は、2対8で却下された。