足場工事一式を扱うスガマ工業(本社・静岡)から、須釜一成代表取締役(44、静岡)が市場調査のため、18~30日まで滞伯中だ。サンパウロ市はじめリオなど各地にも足を運ぶ予定という。
「サンパウロ市内を少し歩いたが、街を見渡すと工事中の建物に足場が組まれていない。ブラジルには足場という習慣がないのでは」と驚きを見せた。「日本では建物を建設するときは当然だが、解体するときも必要」と強調し、「事故防止や作業効率を上げる効果もある」と話した。
タイやフィリピンにも視察へ訪れたというが、足場がないことが多々あったという。「これまで訪れた海外では韓国に少々見られる程度。日本国内でも沖縄は足場を組む習慣がない」と文化の違いを語った。「足場がない中、どういった手順で工事が行われているのか、そういったことも知りたい」と話した。
同社は1990年の設立以来、05年に藤枝市、07年には静岡市に営業所開設と事業拡大を図ってきた。現在は100人の従業員を抱えている。「市場の大きいブラジルは注目に値する。まだ模索している最中だが、自社製品の良さを売り出し外国でも展開したい」と抱負を語った。