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南大河=2日で1カ月分の大雨=3千人余りが非難強いられる

 リオ・グランデ・ド・スル州の防災局が27日朝、同州北部では25、26の2日間に6月全体の平均降水量を上回る雨が降り、39市で被害が発生、395人が家を失い、2686人が一時退去を強いられていると報告した。
 サンボルジャではウルグアイ川の水位が通常より10メートル高くなっており、20家族が浸水などの被害を受けている。消防によると、同川の水位はまだ上昇し続けており、13メートルまで上昇する可能性があるという。
 浸水被害を受けたバールの従業員のオディル・ドス・サントスさん(30)によると、同地域での水害は今年既に2回目だが、今回は防災局からの通達が早かったため、家や店が被害に遭う前に避難する事が可能だったという。
 州道480号線は同州北部のノノアイとサンタカタリーナ州のシャペコを結ぶ橋の通行が27日の午前中禁止されていたが、午後は開放された。
 州道211号線は同州北部のエレシンとジャクチンガ間が、川の増水で通行止めとなっている。国道153号線では、エレシンとサンタカタリーナ州のコンコルジア間でバスやトラックの通行が禁止されている。
 州北部のバーラ・ド・グアリタでは、水辺の家が軒下まで浸水するなどして600人が避難を要する状態で、同市に通じる幹線道路も通行が禁止された。同じく北部のアウレアでは畑や牧場、家畜小屋なども水に覆われて、少なくとも11家族が避難を強いられている。
 ノノアイでは、雨が降り始めてから2時間で川が溢れ、数十軒で浸水被害が発生。ボートで救出された住民達は体育館を当面避難している。
 イライ市では短時間の内にメル川の水位が10メートル以上上昇し、屋根まで水に浸かった家も出ている。ボートで救出された家族は町の施設に収容されたが、市当局は300家族が被害を受けたと見ている。
 同州北部と北西部では2日間で200ミリを超える雨が降った所があるが、同州の6月の平均降水量は150ミリ。北部と北西部では27日も強い雨が降っており、29日の日曜日まで続くところもあるようだ。
 それ以外のところも29日までは雨が降る可能性があるが、その雨量は50~70ミリ程度と見られている。
 なお、週末は海上でサイクロンが発生する可能性があり、海岸部や渓谷部、ラゴア・ドス・パトス周辺部では天気が荒れるとの予報が出ている。標高の高い所では時速100キロに及ぶ強風となる可能性があるという。(27日午後2時16分付G1サイトより)