今年も県連主催の「第17回フェスティバル・ド・ジャポン」がサンパウロ市で来月4~6日まで行われる。開催までは会場費の問題を中心に、すったもんだするが、あとは開幕を待つだけだ。W杯の日本代表は残念だったが、ブラジルに残っている日本人観光客はまだいるはず。是非足を運んで欲しいと思う▼もし日本代表が勝ち進んでいれば、5日に準々決勝になる可能性もあった。そうなれば、日本祭りに向く足も―との声もあったが、客の大部分である日系人の関心は日本代表にはないように思う。もちろん、リベルダーデや各地であった観戦会には多くの人が訪れてはいる。ただ、予選勝ち抜きを決めるコロンビア戦などでは弊紙の従業員含め、関心すらないといった雰囲気だった▼日本から来たメディア関係者らが、それがちょっと不思議のような感覚があったようだが、それが一般の日系人の感覚といったところだろう。日本に目を転ずれば、ちょっと異常なほど無理やりに盛り上げているような感じさえする。そんなに日本人はサッカーが好きだろうか。辟易している人も多いだろう。本当に熱心であれば、今回のような結果になっていないような気がする▼さて。記憶が定かではないが、以前はフェスティバル・ジャポンの日程に、他イベントはあまりなかったように思う。今回は聖母婦人会のバザーや、全伯太鼓フェスティバルなどが行われる。日本祭りに関心のない人たちが対象と見たのだろうか。県人会4県も不参加だ。去年は1県だった。スポンサー集めも厳しく、求心力低下との見方もできる。来年実施の鍵は、今年の結果いかんなのだろうが…。(剛)