6月30日付G1サイトなどによると、25日からの雨で大きな被害が出ていた南大河州とサンタカタリーナ州では、雨が収まり、被害の拡大が止まったようだ。
6月28日付エスタード紙によれば、南大河州ではアルゼンチン並びにサンタカタリーナ州との境をなすウルグアイ川の水位が18メートル上昇するなど、各地で洪水、浸水の被害が出た。
30日付G1サイトによれば、同州防災局が同日朝、被害が出た市は62市で自宅から退避している人は7665人(公的な避難所に2285人と親戚や友人宅に5380人)と発表。29日午後6時現在の1万1500人より減り始めた。
被害が大きいのは州北部で、非常事態宣言を出したイライ市の1300人を筆頭に、ポルト・マウアで1千人、ポルト・シャビエルで1392人など、多数の人が自宅退避を余儀なくされた。また、イライやアウペストレ、クリスタル・ド・スルなど、少なくとも13市が緊急事態を宣言している。
26日から強い雨が降り始めたサンタカタリーナ州では、リオ・ダス・アンタスやパウミットスが27日に緊急事態を宣言。29日夜の時点で西部やセーラ・ド・スル地方の39市(内、15市が緊急事態宣言)、4万1700人が被災と報じられている。
30日付G1サイトによれば、同州内では同日朝の時点で、州道155号線のシャンシェレ付近や州道465号線15キロ地点などで道路が陥没した他、国道153号線118キロ地点(コンコルジア)で橋の通行が禁じられ、49キロ地点が通行止めとなっているなど、州道と国道の約20カ所で何らかの問題が報告されているという。
なお、6月7~8日に豪雨に見舞われたパラナ州では155市で82万4058人が被災し、11人が死亡、229人が負傷した。大半の被災者は自宅に戻ってきているが、30日朝も1183人が公的な避難所に残っているという。