3月にサンパウロ市中央部で起きたバス運転手アルヴァロ・ペドローゾさん(55)のバラバラ殺人事件に関し、市警は6月30日に3人の女性を逮捕した。1日付伯字紙が報じている。
逮捕されたのは、アルヴァロさんの元愛人で娼婦のマルレーネ・ゴメス容疑者(56)とマルシア・マリア・デ・オリヴェイラ容疑者(32)、フランシスカ・アウリレネ・デ・シウヴァ容疑者(34)の3人だ。
この事件は、遺体がアルヴァロさんのものであることが確認された頃から、「愛人による殺人」説が浮上していたが、市警殺人事件課は、遺体やそれを入れたゴミ袋に3人の異なる人物の髪が付着していたことから共犯と見て調べていた。
容疑者たちの自供によると、アルヴァロさんは3月22日にマルレーネ容疑者が経営する中央部ルスにある娼館で殺害されたという。主犯はマルレーネ容疑者で、彼女が取り仕切っている娼館で働く他の2人の容疑者が手伝ったという。
3人はアルヴァロさんに酒を飲ませ、酔ったところで浴室に運び、ナイフで刺殺したという。なお、アルヴァロさんの頭にはハンマーで殴られたような跡もあり、殺害現場からはハンマーと鉈も見つかっている。
遺体はマルレーネ容疑者がバラバラにしたというが、市警は他の2人も手伝ったと見ている。
3人は遺体をフェイラの荷車に入れて運び、タクシーでコンソラソン霊園まで行き、遺体をばらまいた。さらにマルシア容疑者がバスに乗って移動し、頭の部分をセー広場に置いたという。
マルレーネ容疑者は、アルヴァロさんが暴行を繰り返すようになり、拒否しようとすると彼女や娘を「殺す」と脅したため、復讐したと供述している。担当警部によると、同容疑者には反省の色が見られないという。
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